1. 導入
前回、自己紹介において当ブログは、
「野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』(通称:パワプロ)を用いて、プロ野球歴代選手や歴代チームを再現、公開するブログ」
と、申しあげましたが、私の当面の目標といたしましては、
≪2007年度12球団所属選手完全再現≫になります。
なぜ、苦行にも思える12球団完全再現をするに至ったのか。
理由は単純明快です。
好きだから。
これ以外にありません。
勿論、私が一番プロ野球を観ていた時代であることも要因としてあるでしょう。
今回は大きく2つに分けてお話しします。
[目次]
2. 2007年プロ野球界について
日本初のプロ野球リーグとして「日本職業野球連盟」設立されたのが1936年。
現在のような、2リーグ制になったのは1950年。
歴史を築き上げてきた日本のプロ野球界の中でも、何故2007年を再現するのか。
①人材の面白さ
1998年、一世を風靡した松坂世代*1は、27歳を迎えるシーズンでありプロ野球選手としては脂が乗る時期であり、主力になっている選手もいました。この世代の活躍が楽しみでした。
そして、前年(2006年)に甲子園を沸かせ社会現象になった”ハンカチフィーバー”。
あの夏の主役の一人だったハンカチ王子・斎藤佑樹は大学に進学したものの、もう一人の主役であった田中将大選手は競合の結果、楽天イーグルスに高卒ルーキーとして入団することになりました。当時、どんな活躍をみせてくれるのかワクワクしていたのは筆者だけではないでしょう。
②球団それぞれに特徴がある
2007年は、セ・リーグは巨人が優勝。パ・リーグは日ハムがV2を達成しました。
各球団の2007年の戦況については、別途各再現チームの記事で触れることに致しますが、開幕前の各球団の様子を振り返るだけでも十分面白さが伝わると思います。
-セ・リーグ-
ここ数年は中日、阪神が優勝しているものの、広島を除けば過去10年以内に5球団に優勝経験があり実力差はそこまで大きくないはず。
各球団の監督の顔ぶれも好きでした。
-2007年開幕前-
中日… 前年優勝チーム。「オレ竜野球」で球団初のV2を狙う。
阪神... 2年連続Aクラス。「今年は優勝狙う」と意気込む岡田監督に期待。
ヤクルト…前年は2年ぶりのAクラス。古田兼任監督で目指すは優勝!
巨人… 球界の盟主。球団史上初となる2年連続Bクラスからリベンジに燃える。
広島… ブラウン監督就任1年目は5位。日本の野球に慣れた2年目は如何に。
横浜… 最下位に沈むも新戦力や若手の台頭が目立つ。台風の目になれるか。
-パ・リーグ-
数年前球団合併したオリックスや創設間もない楽天など、戦力差が目立つ。
しかし、2005年のロッテや2006年に日ハムがAクラス入りするなど徐々に勢力図が変わりつつある。ちなみに、「人気のセ、実力のパ」と評されるように交流戦は05年、06年とパが勝ち越し。松坂(西→MLB)、寺原(ソ→横)、ダルビッシュ有(ハム)、田中将大(楽)といった甲子園を沸かせた選手がパ・リーグに入団し、「人気も実力もパ」の時代になるのではなかろうかと思っていました。
-2007年開幕前-
日ハム… 44年ぶりの日本一。SHNJOの去った後、札幌を熱くできるか。
ソフトバンク…前年オフに大型補強。小久保も復帰し、優勝の最有力候補。
西武… 昨年は1G差で惜しくも2位。松坂の抜けた穴を埋められるか。
千葉ロッテ…昨年はBクラス。”ボビーマジック”で、リーグ優勝を目指す!
オリックス…コリンズ監督1年目。メジャー式の改革でAクラスを狙う。
楽天… 2年連続最下位。創設3年目こそは、羽ばたきたい。
いかがでしょうか。
2004年:プロ野球再編問題。近鉄とオリックスの合併。史上初のストライキ。
2006年:第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が初優勝。
2007年:プレーオフ(クライマックスシリーズ)初導入←再現年度
と、ここ数年でプロ野球は目まぐるしい変化をしていました。
'04年のプロ野球再編問題といった暗い話題があったものの、日本のプロ野球の強さを見せてくれた'06年WBCやハンカチフィーバー。'08年には北京五輪、'09年には第2回WBCを控えるなどプロ野球界に明るい話題が多かったことも印象に残っている要因でしょう。
3. パワプロ再現に関して
「2007年プロ野球再現をする理由は分かりました。しかし、プレイするなら昔のパワプロを買ってきてプレイすればいいのではないでしょうか?わざわざ、自らの手で12球団全員の再現をする必要まであるんですか?」
パワプロをプレイしない方なら思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、パワプロの年々進化を遂げており、今と昔とでは大きく異なっています。
①収録選手数の増加
パワプロは今でこそ、支配下登録選手全員(最大70名) *2を収録しておりますが、
以前のパワプロは支配下選手全員が登録されておらず、パワプロをする際に「2軍で活躍してるあの選手がいない!」と思うことも多々ありました。
事実、2007年度の選手データを収録している『パワプロ14(決定版含む)』は、なんと1・2軍合わせて40名しか収録されていませんでした(公式パスワードによる選手追加は除く)し、開幕のデータを収録した作品とシーズン終了後に発売された作品では、収録選手が異なっており悶々としたこともあります。
②パワプロステータスの変更
パワプロの査定においても、以前とは大きく異なっています。
今のパワプロでは基礎能力値が100段階(S~G)評価であるのに対して、
昔のパワプロでは基礎能力は15段階(A~G)評価でした。*3
また、特殊能力に関しても『パワプロ14』に比べて大幅に増えております(なくなった特殊能力もありますが総数は増加)。
そのため、今のパワプロのほうが選手の個性がより出しやすいと言えます。
何よりも、
パワプロの査定に納得いかない。
パワプロをプレイしたことのある方なら一度は思ったことがあるでしょう。
「何故、あの選手のほうが強いんだ!」ですとか「この選手はこんな能力じゃない!」
という思いを抱いたことがあるでしょう。折角なら、自らの手で納得のいく査定をしてあそんでみたい!という気持ちが芽生えたからです。
4. 最後に
最後になりますが、2007年12球団を皆さんにプレイしてほしい!(押し付け)
当時、プロ野球を観ていた方々には懐かしんでほしいですし、知らない世代の方々にとっては、新鮮さをもってプレイして頂けるのではないかなと思っています。
残念ながら、『パワプロ2020』では完全再現が出来ませんでしたが、今作『パワプロ2022』においてはなんとしても再現し、いち早く皆様に遊んでいただけるように作成に励みます。
これから応援宜しくお願い致します。