呉 偲佑(吳 偲佑)
選手名:呉 偲佑(WU Ssu Yu)(ウー・スヨ)
生年月日:1982年5月24日
2007年成績:-勝-敗-H-S 防御率-.--(1軍登板なし)
経歴:美和中学-合作金庫-La Newベアーズ (2004 - 2006)-千葉ロッテマリーンズ (2007 -)
「昨季CPBL*1で17勝を挙げた快速球左腕がNPBに殴り込み!」
選手紹介
・活躍
2006年オフ、千葉ロッテの球団幹部は悩みを抱えていた。それは左腕投手の存在。
先発として20試合以上に登板した5投手は全て右腕であり、左腕投手で10試合以上登板したのは成瀬のみ(13登板)。中継ぎに関しても藤田、高木のベテラン2人に頼らざるを得ない厳しい状況を打破すべく、FA市場や海外リーグで活躍する選手の獲得を検討していた。しかし、FA宣言した日本ハム・岡島の調査を続けてきたが、瀬戸山球団社長は「左は若い選手もたくさんいる*2し、外国人も考えている」と獲得に消極的な見解を示すこととなる。
この”外国人を考えている”という発言に対して、挙がっていた注目選手が今回紹介する呉。2006年アジアシリーズのサムスンライオンズ(韓国)戦では5回2/3を投げ2失点と格上相手に好投。比較的安価な外国人選手を中心に補強を進めていくとの報道もあった通り、この年CPBLにて17勝を挙げた若き左腕の獲得を決断する。
また、ブルペンコーチには同郷の大スター荘勝雄*3がコーチに就いていたのもコミュニケーションで不安にならなかった点で関係があるだろう。
しかし、キャンプでは台湾と日本のレベルの差を痛感することとなる。
先のアジアシリーズの影響もあり、春季キャンプへの参加が遅れ調整不足の声もあったが、実際にも日本の方が台湾と比べて練習量が多く、「呉は体力面で後れを取っており、改善する必要がある」との声が上がるほどだった。その影響からかOP戦では3試合に先発したものの、10回1/3を投げて17安打8失点、防御率1.5という成績で開幕1軍を逃すことになってしまった。
また、調整不足以外にも大きく2つの困難が彼の前に立ちふさがった。
一つ目に、投球フォーム。当時の日本では2段モーションが禁止されており、下記の映像(GIF)でもわかる通り、呉の投球フォームはこれに該当する投げ方であった。そのため、フォームの修正を余儀なくされたことにより本来の投球ができなかったとされる。
二つ目に、打者のレベルの違い。台湾の打者に有効だったチェンジアップだが、見逃されてしまうことが多くなってしまう。日本の打者は選球眼が優れているからという見方もあるが、これは一つ目のフォーム修正により、速球の威力が落ちてしまったことにより、見極められやすくなってしまった見方が有力である。
結果的に、この2007年は右肩を痛め手術をすることにより1軍登板0に終わってしまう。元々ケガが多い選手ではあったが、今回のケガは2段モーションにより肩に負担がかかってしまったことが原因であるとする台湾メディアの報道もあった。
・査定について
--【装備品】--
バット:木→木(デフォ)
グローブ:オレンジ→黒(4/4)
リストバンド:-/-→-/-
--【基礎能力】--
球速140キロ→145キロ:(2006/3/31)
コンE→F34:BB/9=4.40
スタD→D55:2軍15試合45回。大体100球が目途?
変化球:
・スライダー3:(14/1、プロスピ5/4)
※プロスピではスライダー2種類
・スローカーブ1:100キロ程度。
・Cアップ2:台湾では有効だったが…(14/3、プロスピ5/2)
--【特殊能力】--
打たれ強さE:LOB率51.4%(14D)
対ピンチD:2軍被打率.338/得点圏.---(14D)
対左C:2軍右.---/左.---。06年、05年と対左を抑えている(14D)
ノビD:2004年に150キロ越えとの記事もあったが…(14D)
クイックE:下手か不明(14D、プロスピ5F)
ケガF:右肩故障で1軍登板なし(14D)
回復E:(14D、プロスピ5F)
緩急:映像見る限りストレートに差し込まれる打者が目立つ。
(奪三振)2軍K/9=5.80。前年のCPBLではK/9=9.19。
四球:荒れ球で的を絞らせない投球スタイルな気がするが、そもそも打たれている。
(一発):2軍HR/9=1.20だが、そもそも被打率.338と高い
ミート多用:(プロスピ5)
--【その他】--
投球フォーム:オーバースロー15
※オーバースロー163(濱口)とか近い気がする
・コメント
パワター:自作
プロスピ4紹介文:
「かつて国民的英雄”荘 勝雄”が活躍したこのマリーンズで偉大なる大先輩に負けない活躍を誓う」
ファンの方に失礼に当たるかもしれませんが、現代の投手で近い選手を挙げるとしたらとしたら横浜の濵口 遥大選手がそれに近いと思います。同じ左腕、適度な荒れ球(コントロール)、チェンジアップの使い手ということが類似点として挙げられます。
残念ながら、呉の場合は2段モーションの矯正による影響もあったのか台湾時代に有効だったチェンジアップが通用しなかったり、2004年には150キロを越す速球を投げていたものの、その球威も落ちるなど活躍はできませんでしたが、アジアシリーズの快投ぶりから期待していたファンは多かったのではないでしょうか。
関連選手:
加藤 初*4:かつて「鉄仮面」の愛称で活躍した投手。学生時代の呉につきっきりで練習をさせた。
参考資料:
日本野球機構.<2006年度 KONAMI CUP アジアシリーズ 試合結果(予選リーグ) | NPB.jp 日本野球機構>(参照日:2023年11月18日)
CPBL.com.<https://www.cpbl.com.tw/xmdoc/cont?sid=0L132508949332450736>(参照日:2023年11月15日)
自由體育.<拿手變速球吳偲佑失效 - 自由體育>(参照日:2023年11月15日)
自由體育.<吳偲佑 給了瓦倫泰好印象 - 自由體育>(参照日:2023年11月15日)
taiwan-panorama.<https://www.taiwan-panorama.com/en/Articles/Details?Guid=a8a0e88d-694f-4a28-8a0e-199eb988897b&langId=1&CatId=7>(参照日2023年11月15日)
The Chinese Professional Baseball League.<Individual Stats | The Chinese Professional Baseball League>(参照日2023年11月15日)